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宮島・弥山の歴史探訪

宮島・弥山の歴史探訪

通称「宮島(みやじま)」で広く知られる「厳島(いつくしま)」は、日本の瀬戸内海に浮かぶ周囲約30kmの島です。広島湾の南西部に位置し、広島県廿日市市に属しています。

宮島は古代より島そのものが神として信仰の対象とされています。また、平安時代の貴族の邸宅建築、寝殿造りで社殿が作られている厳島神社と神域とされ手つかずの自然が現存する弥山原始林は1996年(平成8年)に世界遺産に登録されました。さらに、日本三景のひとつ「安芸の宮島」でもあり、江戸時代から日本屈指の観光地として栄えてきました。現在でも年間300万人近い観光客を集める、いわば日本国内旅行の「定番スポット」です。

宮島では、平安時代の宮廷の雅を今に伝える管絃祭や舞楽をはじめ、四季折々、自然と相まって様々な神事や祭りが行われます。

  • 広島県を代表とする桜の名所として、島内約1,600本の桜が咲き誇ります。桟橋前広場から清盛神社まで繰り広げられる仮装行列・清盛祭では、稚児や武者役を一般公募しており、平家絵巻に気軽に参加できます。

  • 毎年8月に大鳥居の沖合で行われる宮島水中花火大会は、夏の夜を幻想的な世界へと変貌させます。
    本年(令和2年/2020年)の宮島水中花火大会は、中止となっています。
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  • 紅葉の一大名所・紅葉谷公園では、約200本のカエデやもみじが赤く染まり、美しい様が楽しめます。

  • 宮島の1年を締めくくる炎の祭典・鎮火祭は、「来年1年間火から守られますように」という願が込められており、火を消した松明は火除けのお守りとして大切に持ち帰られています。

宮島は、春夏秋冬どの季節にも、訪れる人びとに新鮮な驚きを与えてくれます。

  • 宮島に雅な貴族文化が伝わる

    海上に浮かぶ大鳥居と社殿で知られる厳島神社は、平安時代末期に平家一族の崇敬を受けました。1168年ごろには平清盛(たいらのきよもり)が現在の社殿を造営し、華やかな時代を過ごしました。清盛が奉納した「平家納経」は、国宝の中でも第一級の品と称されています。その他にも、清盛は舞楽を大阪四天王寺より移し甲冑(かっちゅう)や刀剣類等の美術工芸品を奉納するなど、都の文化を宮島に移しました。清盛は平家一族の隆盛を極め宮島の繁栄に多大に貢献したので、現在も宮島の人びとに親しまれています。

    宮島に雅な貴族文化が伝わる

  • 神の島 宮島が戦場に!?

    宮島は現在も神の島として敬われていますが、古くは戦場となることもありました。それが日本三大義戦の一つである厳島合戦です。1555年(天文24年)、主君大内義隆(おおうちよしたか)を殺して領国を奪った陶晴賢(すえはるかた)を毛利元就(もうりもとなり)が厳島に敗死させた戦いです。陶軍兵力は2万とも3万とも云われ、毛利軍兵力は4千から5千と云われています。普通に戦えば勝機が低いと考えた毛利元就は、巧みな謀略で陶晴賢を狭い厳島におびき寄せました。そして毛利軍は一斉に奇襲を仕掛け、陶晴賢を討ち取りました。厳島合戦後、毛利元就は戦死者を対岸に運ばせ埋葬させ供養しました。そして、血で汚れた厳島神社の社殿を洗い流し清めさせ、島内の血が染み込んだ部分の土を削り取らせたと云われています。その後、毛利元就は勢力を伸ばし中国地方を代表する戦国大名となり、厳島神社の造営や再建、寄進を数多く行いました。

    神の島 宮島が戦場に!?

  • 未完成の国重要文化財 豊国神社(千畳閣)

    名高い戦国武将の豊臣秀吉(とよとみひでよし)も宮島に縁の深い歴史人の一人です。1587年(天正15年)、秀吉が九州への出陣の際、戦没した武将の霊を慰めるため、また平和と繁栄を祈願して宮島に桃山時代の壮大な建築様式の豊国神社(千畳閣)を建てさせたと云われています。その秀吉が亡くなり工事が中止され、天井張りや正面入口など未完成のまま、豊国神社(千畳閣)は国重要文化財に指定されています。

    未完成の国重要文化財 豊国神社(千畳閣)

  • 弥山山頂からの眺めは日本一!?

    近代では、初代内閣総理大臣 伊藤博文(いとうひろぶみ)が宮島 弥山への信仰が厚く度々訪れたと云われています。伊藤博文は弥山頂上からの眺めを「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と感嘆したそうです。また、浄財(じょうざい)を集めさらに私財を投じて弥山の素晴らしさを内外に広めるため、登山道の整備まで行いました。伊藤博文の言葉は、大聖院境内の大自然石に彫った碑文としても残されています。

    弥山山頂からの眺めは日本一!? 豊国神社(千畳閣)

  • 宮島の最高峰 霊山「弥山」

    島神社の背景に広がるのは、宮島の最高峰標高約535メートルの霊山「弥山」。1200年もの昔、弥山は弘法大師空海(こうぼうたいしくうかい)により開基されました。弘法大師は100日間の求聞持(ぐもんじ)の修法を行いました。その際、弘法大師が修行を行ったと云われる弥山本堂や1200年以上経った今も燃え続けている きえずの火など、数多くの足跡や伝説を残しています。また、弥山には自然が創り出した巨岩のアーチ、くぐり岩や山頂に神が鎮座すると云われる磐座石など奇岩怪石があり、史跡と相まってすばらしい景観を創り出しています。

    宮島の最高峰 霊山「弥山」

  • 春
  • 夏
  • 秋
  • 冬

古代から現在まで多くの人びとに愛され大切にされている世界遺産・日本三景 宮島 弥山。時代を越えて未来に受け継ぎたい伝統や文化・建造物・景観など、貴方も宮島に訪れ体感してみませんか。

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